東関東馬事高等学院

RETIRED HORSES

引退馬のサポートを目指す方へ

競馬という役目を終えた馬に、次の居場所をつくる。バジガクは千葉と大阪に「引退馬の森」を持ち、年間60頭もの引退馬を受け入れています。その現場が、そのまま授業になります。

THE ISSUE

馬から人へ、人から馬へ。
引退馬を救うということ。

競馬産業が右肩上がりに伸びる裏側で、馬の社会は3つの課題を抱えています。売れ残るサラブレッド、行き場のない引退競走馬、そして馬社会を担う人材の不足。株式会社馬事学院はこの3つに正面から取り組み、その活動はTOKYO MX「未来企業」でも紹介されました。バジガクの学びは、その現場と地続きにあります。

売れ残るサラブレッド

競馬産業が拡大する一方で、生産された馬のすべてが買い手を見つけられるわけではありません。株式会社馬事学院では毎年、セリで他に買い手がつかなかったサラブレッドを購入し、学校の教育馬として新たな役割を与えています。

行き場のない引退競走馬

競走馬としての役目を終えた馬の多くは、その先の行き先が決まっていません。馬事学院では全国から年間60頭もの引退馬を受け入れ、乗用馬への転用調教や養老馬としての受け入れを通じて、セカンドライフの場をつくっています。

馬社会を担う人材の不足

馬を支える現場は、慢性的な人材不足に直面しています。未経験から馬の仕事を目指す若者を育てること自体が、引退馬問題への長期的な答えになる——それが本校の教育の根っこにある考え方です。

放牧地で馬たちと過ごす生徒たち
馬の手入れをする生徒

OUR ANSWER

技術者が増えれば、救える馬が増える

引退競走馬をすぐに一般の方が乗れるわけではありません。乗用馬へ調教しなおす技術を持つ人が増えることで、競走馬引退後、行き場のない馬を1頭でも多く救うことができるようになります。

RETIRED HORSE FOREST

千葉と大阪に、「引退馬の森」があります

本校を運営する株式会社馬事学院は、引退した馬たちのセカンドライフを支える拠点を2か所に設けています。授業で学んだことを、実際の引退馬を相手に確かめられる場所です。

01

CHIBA

引退馬の森

千葉県八街市|平成30年3月 設立

引退した馬たちのセカンドライフを支える拠点として設立。競走馬の管理も行っており、高校2年生や専門課程の生徒が交代制で入り、競走馬管理と引退馬のケアを実践しています。木馬を使ったバランストレーニングなど、乗り手側の訓練の場にもなっています。

02

OSAKA

引退馬の森 ホースレスト

大阪府河内長野市|令和2年7月 設立

関西エリアの拠点として設立された、引退馬のための施設。千葉と大阪の2拠点体制により、より多くの馬を受け入れられる体制を整えています。関西遠征や研修の受け入れ先にもなっています。

0頭

全国から受け入れる引退馬(年間)

0頭

本校で管理する馬匹の数

2か所

引退馬の森(千葉県八街市・大阪府河内長野市)

※上記は、株式会社馬事学院全体(東関東馬事高等学院・東関東馬事専門学院)の実績を掲載しています。

WHAT YOU LEARN

引退馬を支えるために、学べること

引退馬のサポートは、優しさだけでは務まりません。馬を乗用馬に育てなおす技術、高齢馬の身体を理解する知識、そして毎日続ける体力。バジガクではその全部を実際の馬から学びます。

01

リトレーニング

競走馬を、乗用馬に育てなおす

速く走ることだけを教えられてきた馬に、人との新しい関わり方をひとつずつ教えていきます。手入れ、運動、騎乗を積み重ね、誰が乗っても指示どおりに動ける馬へ。生徒自身が馬とともに成長していく学びです。

02

連携

引退馬支援団体Retouchとの協働

本校は引退馬支援団体Retouchと連携し、数多くの引退競走馬と関わりながら転用調教を実践的に学びます。現場で活動する支援団体と直接つながれることが、そのまま学びの質になります。

03

養老馬の管理

年老いた馬に寄り添うケア

高齢馬は飼料も運動量も、若い馬とはまったく違います。歯の状態に合わせた飼料の工夫、関節への負担を考えた運動、日々の細やかな観察。「最後まで見届ける」という仕事の意味を、実際の馬から学びます。

04

引退馬の森

千葉・大阪の2拠点で実地研修

千葉県八街市の「引退馬の森」、大阪府河内長野市の「引退馬の森 ホースレスト」。高校2年生は交代制でこれらの施設に入り、競走馬・引退馬の管理に携わりながら自分の進路と向き合います。

05

馬の多様性

1歳の若馬から養老馬まで

本校が管理する馬は約120頭。育成馬・競走馬・競技馬・引退馬・養老馬と、あらゆる年代・立場の馬が同じキャンパスにいます。馬の一生を通しで見られる環境は、全国的にも稀です。

06

競技

育てた馬と、競技会に出る

リトレーニングした馬と馬術競技会への出場を目指すこともできます。学んだ技術が、引退競走馬の新たな活躍の場と未来をつくる。それも、本校だからこそ経験できる学びです。

馬場で馬と向き合う生徒たち

RETRAINING

「速く走る」しか知らない馬に、
新しい生き方を教える。

競走馬として育てられた馬は、引退してもすぐに一般の方を乗せることはできません。どんな人が乗ってもきちんと指示どおりに動き、障害物を飛べる乗用馬へと調教しなおす——それが「転用調教(リトレーニング)」です。

生徒自身が日々の手入れや運動、騎乗を重ねながら、一つずつ教えていきます。時間はかかりますが、馬が変わっていく手応えは何にも代えがたいものです。リトレーニングした馬と馬術競技会に出場し、入賞を目指すこともできます。

こうした技術を持っていることは就職に有利なだけでなく、技術者が増えることそのものが、行き場のない馬を救う力になります。

CAREER

引退馬に関わる、卒業後の進路

馬のセカンドライフを支える現場は、少しずつ広がっています。3年間で身につけた技術と経験を、そのまま仕事にしていく道があります。

厩舎で引退馬とふれあう様子

養老牧場・引退馬を扱う牧場

引退馬・養老馬に寄り添い、その一生を最後まで支える仕事。飼養管理の知識と、馬の小さな変化に気づく観察力が求められます。

乗馬クラブで馬に騎乗する様子

乗馬クラブ・観光牧場

リトレーニングを終えた元競走馬の多くは、乗馬クラブや観光牧場で第二の人生を送ります。馬をつくる技術は、そのまま就職の武器になります。

引退競走馬と向き合う生徒

リトレーニング・ホースセラピー

転用調教の技術者は、まだ全国的に不足しています。この技術者が増えることは、行き場のない馬を1頭でも多く救うことに直結します。

本校には全国350件超の馬関連求人ネットワークがあります。在学中のインターンシップで現場との相性を確かめたうえで、自分に合った就職先を選べます。

卒業後の進路について詳しく見る

FAQ

引退馬に関心のある方から、よくあるご質問

未経験からの挑戦、リトレーニングの学び方、実習のこと。引退馬のサポートを目指す方から特に多くいただくご質問にお答えします。

A

目指せます。バジガクの入学生の6〜7割は乗馬未経験・初心者からのスタートです。引退馬のケアで何より大切なのは、馬を丁寧に扱い、毎日の変化に気づけること。1年次は担当馬のお世話と基礎乗馬でその土台をつくり、2年次以降にリトレーニングや引退馬の森での実習へと進んでいきます。

A

一般高校乗馬コースの学びの柱のひとつとして、騎乗レベルに応じて段階的に取り組みます。まずは基礎乗馬で自分の騎乗を安定させることが前提になるため、1年次は基本馬術が中心です。そのうえで、引退馬支援団体Retouchと連携しながら、実際の引退競走馬を相手に転用調教を実践していきます。

A

高校2年生や専門課程2年生以上の生徒が、交代制で引退馬の森の施設に入り、競走馬・引退馬の管理に携わっています。学校生活の中で実際にさまざまな現場を経験できることが本校の特徴で、この実習が自分の進路と向き合う機会にもなっています。参加時期は年度や習熟度により調整します。

A

養老牧場や引退馬を扱う牧場、乗馬クラブ、観光牧場など、就職先は着実に広がっています。本校には全国350件超の馬関連求人ネットワークがあり、在学中のインターンシップで現場との相性を確かめたうえで就職先を選べます。加えて、転用調教の技術を持つ人材はまだ全国的に不足しており、この技術は就職で大きな強みになります。

A

あります。授業の一環として、一定の条件を満たした生徒は在学中に外部での合宿や、育成牧場・乗馬クラブなどでの職場実習に出向けます。一部は有償での実習となっており、「働くことを学び、学びながら働く」経験を積めるのも特長です。特に高校3年生の10月以降は進路選択の大切な時期で、2週間程度の職場体験を通じて、就職先とのマッチングを図っていきます。

A

JRA騎手・地方競馬騎手・JRA厩務員・地方競馬厩務員のほか、ノーザンファーム・社台ファーム・ビッグレッドファーム・大山ヒルズ・追分ファーム・坂東牧場・白井牧場・宇治田原優駿ステーブル・グリーンウッドパークをはじめとする全国の牧場、各地の乗馬クラブ・観光牧場・養老牧場・引退馬を扱う牧場などへの就職実績があります。装蹄師や馬の輸送、個人事業に挑戦する卒業生も。さらに馬術大会の実績を生かし、日本大学・専修大学・福井工業大学・東京農業大学などへの進学実績もあります。